永遠少年症候群

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閃光

 きっとこれが、終わりの始まり。
 追いかける背はきらきらと輝いて見え、そして、その最期は花火のように……、いや、そのように儚いものではなかった。目を眩ませる朝日の一瞬のように、地に突き刺さる稲妻のように。力強く歴史に爪痕を残し、散ったのだから。

 心臓が脈打っている。ドッドッドッと、体の中を血が駆け巡っている。
 キーボードを打つ指が止まった。最終章の書き出しは、これでいい。
 窓を開け、錆びた鉄の棒が窓の下から緩やかにカーブを描いて天へ向かう内側の桟に腰掛ける。落下防止なんだろうけど、窓に直接付けたら檻か何かみたいだもんな。
 煙草に火をつけ、空気と煙を肺いっぱいに吸い込む。そして煙とともにゆっくりと吐くと、ゆらゆらと太陽を遮りながら立ち上る煙に、今しがた書いた主人公のモデルとなった人物の火葬の煙もこんな風に立ち上ったのかななんて考えた。

 納得いくように書けたときは、心臓が逸るようにドキドキと鳴る。この瞬間はたまらなく気持ちいい。指が考えているより早く動き、そして文字が押し寄せてくる。
 外に出るよりも何倍もわくわくする世界があった。
 そうして書き続けた先に、何があるのかわからない。自転車を買ってもらったときに似ている。自転車をこいでどこへでも行けた。漕いで、漕いで、漕いで、漕いだその先に何があるのかはわからなくて、すいすい漕いでいたのも次第に辛くなってくる。坂道をのぼろうとすれば、いつだって降りることはできた。なのに、意地でも自転車を漕いだ。坂の上からの絶景が見たくて。

「……よし、もうひと頑張りするか」

 立ち上がりつつ、最後にもう一口と未練がましく煙草を吸い、煙を吐きながら灰皿に押し付ける。
 書いて、書いて、書いて、書いた先に、何があるのか。わからないけれど、見てみたい。その、頂からの絶景。

 目を眩ませる朝日の一瞬のような、地に突き刺さる稲妻のような、閃光。
 それが今、未来を切り裂くように、キーボードを叩く俺の未来を照らすのだ。この命を使い切るように、文字を吐き出す俺の未来を。

 めっちゃくちゃかっこよくないですか?
 土方歳三の死に際がモチーフらしい。詳しくは動画の説明に書いてあるからyoutubeで見てほしい。あ、イヤホンでね!
 この著作権放棄短編集は、勝手にイメージソングにして小説書こうっていう感じだから、土方歳三関係ないです。このイメージソング集、LUNEHEAD×物書きシリーズみたいになってきたな。でも、なんか芳太朗さんの歌詞は自分に重なっちゃって物書き主人公にしちゃうんだよなぁ。
 この話は著作権を放棄します。