menu

永遠少年症候群

小説ページ

ファンタジー、恋愛要素、ハッピーエンド多め。たまに暴力やグロテスクな表現があります。
filterボタンで絞り込みができます。キーワードとシリーズは組み合わせることができません。

小説ページへ

お題ルール

自作発言とお題の再配布は禁止いたします。お題を使用していることを明記してくだい。
他のお題配布サイト様のお題と混ぜることはおやめください。
あいうえお作文からの抜き出しはご遠慮ください。

同意してお題ページへ

ブログ

年/カテゴリー/タグを組み合わせて絞り込みできます。

ブログ

記憶と酷似する現在で

「……ジュン?……まだ、息してるし……寝てるのかな」
「──……」

 寝てないよ。
 やはり声は出ない。
 出会った時から、君はあまり変わってないね。
 ねぇ、遼太郎。
 あの時、僕は本当は起きてたんだって言ったら、君はどんな顔をするのかな。
 あの時と同じ、僕は細く目を開いて君を窺う。

「……ジュン、」

 重なる映像。
 遼太郎の顔が近付いた。
 本当に綺麗な顔をしているよね、君は。

「殺したいくらいに、好きだったよ……」

 重なる唇。
 やはり最初の再現のようだね。

「三日前……僕に『よろしく頼む』なんて言わなかったら、君は死ななかったのにね」

 僕は望んだのさ。

「……今更だけど……僕は君に生きていてほしかったな」

 本当かい?
 それはちょっと嬉しいな。

「聞いてるの?ジュン……」

 聞いてるよ。
 ねぇ、遼太郎、泣かないで。
 僕は多分、ずっと前から君に殺されたかった。
 でももう、さよならだね。

「──……」

 しぶとかった方だと思うよ、僕も。

「待っててね、ジュン。僕もすぐにいくから」

 あぁ……、もう君の言葉も聞こえないよ。
 今更だけど、君と生きるのも悪くなかったかもなぁ、なんて思うんだ──……。

[了]

Do NOT follow this link or you will be banned from the site!