面と向かってロボットと言われるのは初めてで、少しだけ戸惑ったのは確かだ。
カレンと再会した日、僕は夜遅くまでカレンと語り合った。
天文学の研究室は、謎に包まれていた。
わらわが再び京へ戻ったのは一月してから。
斉藤和義/雨宿り
退魔庁は進一郎の隠居と共に鬼人種福祉課と名前を変え、同時にわらわと恐は職を辞した。
名前は魔力を持ち、人は名前に魔力を奪われる。
あまりに地に足が着いていないような奴とは話したくない。
細いネックレスがかかった首を、両手で圧迫する。
エミィに食堂やシャワールームの場所を教えてもらって、周りの視線から逃げるように部屋に戻った。
男――服部正明と名乗った男に街で買った服を手渡すと、彼はいそいそと風呂場――風呂場と言っても山の中の五右衛門風呂だ――に消えた。
「……ねぇ、わ、別れたいって、れんらく、きた」
里に戻るつもりは毛頭なかったのだが、豊臣公の葬式についてきた肥後のはやて――十郎にせっつかれて散舞の里に戻ることとなった。
僕はマーロンが亡くなった穴を埋めるように、ギルド内の一、二を争うものとして名を連ねるようになってきた。
大正哀歌 第一話
「…………」
カレンのお腹が大きくなるにつれて、僕は恐怖を感じるようになった。
見ちゃったんだ。
時子は、新興宗教団体血の絆の教祖クロノスと名乗りテレビに引っ張りだこだ。
時折、壊れそうになる。
年表
6位魚座のラッキーアイテム。
我が主は泰平の世を築いた後も野心が衰えることなく、海を隔てた琉球に服属要求を行ったり朝鮮への派兵を行ったり、果ては天竺まで征服すると言い出した。
「本当に恋にでも落ちたか?」
テレビで見た故郷は、知らず涙が出る程ひどい有様だった。
amazarashi/夏を待っていました
大正哀歌 第五話
きっとこれが、終わりの始まり。
私には絶対に人には言えない秘密がある。
授業を受けていると、私は魔力についてほとんど何も知らなかったんだと改めて思う。